効率化

【Webディレクターこそ】pythonを学んで作業を効率化できる!

2021.06.13

こんにちは、moniです。

この記事をみている方は、おそらくWeb関連のディレクターをしていて、少なからずpythonに興味を持っているのではないか、と思います。

「pythonってよく聞くけど、どういうもので何ができるのか」が気になっていることと思います。

私も以前はまさに同じ状況でした。

ただ、私の場合はあるきっかけによってpythonを習得せざるをえない状況に陥り、半ば強制的に基礎部分を習得するに至りました。

これはある意味ラッキーでもありますが、当時はそんなことは思うこともできず、ただ必死でpython でseleniumを動かすことを目指し、なんとか完成させました。

ここまで自分を追い込む必要はないですが、そのくらいの状況にならないと人間というのはなかなか「自分で何か新しいことをやる」気にはならないものなのかもしれません。

前置きが長くなりましたが、今回はディレクターがpythonを使えるようになるとできる便利な具体例について、解説いたします。

※ここではpython自体の環境構築や使い方については言及していませんので、ご了承ください。
そういった内容を知りたい場合は「python 環境構築」「python インストール mac」などで検索するとわかりやすい解説記事がたくさん見つかると思うので、そちらを参考になさってください。

※私がpythonを覚えるきっかけとなった出来事についても後日まとめたいと思っていますので、もうしばらくお待ちください。

 

データ集計作業の自動化

Webディレクターをしていると、お客様のサービスの運用に関わることも多くあるかと思います。

運用の中でもよくあるケースとして、データ集計やレポート作成、分析といった業務があります。

分析については都度都度考える作業になるので自動化は難しいのですが、データ集計やレポート作成については月単位や週単位などでのルーティン作業となっているケースが多いのではないかと思います。

ここの部分を手動でやっているのと自動でできるのでは、かかる時間が大きく変わってきます。

pythonが使えるとこの手動でやっているデータ集計のような作業を自動化し、他のことに時間を使えるようになります。

ディレクターというのは業務範囲が曖昧な職種のため、会社によっても内容が異なりますし、ある意味「なんでも屋」のような立ち位置になることも多いのではないかと思います。

実際に私自身もそんなような立ち位置になっていました。

そのため、データ集計のような「誰がやるのか曖昧な作業」は、 ・エンジニアがやる作業じゃない ・デザイナーがやる作業でもない ・営業がやる作業とも違う ・じゃあディレクターがやるしかない という流れで、消去法的にディレクターが担当することになっていくのではないかと思います。

※私がこれまで経験してきた環境では、このような流れが多いように感じていました と、ディレクターを取り巻く不条理な環境に言及してしまいましたが、ここでは具体的なデータ集計、データ加工、出力までの例を参考までに解説したいと思います。

 

参考)ECサイトの受注状況と購入した会員情報をまとめて1つのデータで閲覧したい

このような場合、フルスクラッチで開発したサービスであれば最初の要件定義にてしっかりと定義しておけばいいのですが、予算の都合上、パッケージサービスやオープンソースを使うようなケースでは、独自のカスタマイズなどができない場合も多く、あとからデータ集計やデータ加工が必要になることも多いです。

例えば、あるECサイトの運営にて毎月受注に関するレポートを作成しているとします。

使っているパッケージの仕様上、受注データと会員データが別々のCSVとなっており、これらを1つのデータにまとめたい、というケースの際にpythonを使うことでほぼ瞬時にデータ加工ができてしまいます。

 

実際のpythonに記述する処理の流れを解説

では、pythonのコードにはどのような処理の流れを記載すればいいのか、を解説します。

※実際のコードはセキュリティの関係上、掲載することはできないので、流れだけを解説します。

後日、出せる部分のコードだけでも出せるようにしていきたいとは思っています。

 

<流れ>

・最初に、集計操作に必要なライブラリのインストール、およびライブラリのインポートをしておく

・受注データと会員データを読み込み、変数に格納する

・それぞれのデータでレポートには不要な項目は予め除外しておく

・受注データと会員データの中で、同じ情報(紐付けできるキー)でデータを紐付けする

・さらには、運用上必要なものだが、元のCSVにはない項目があるならば、その項目を追加しておく

・追加した項目についてもデータが自動で入るよう処理を記述しておく

・データの形が整ったら、csvファイルに出力する

これらの一連の流れをpythonでは瞬時、時間でいうと数秒で完了することができる。

 

まとめ

このように、pythonを使えると、業務の中の「抽象化かつ自動化できる部分」を見つけ出し、そこを効率化することができます。

※pythonはあくまでの一例なので、他のプログラム言語でも当てはめることができると思いますが、pythonは処理がわかりやすく書かれているといった意見も多く見受けられていることと、今も流行りの言語であるため、検索した際に多くの人が解説をしているので自分の疑問に対する答えを見つけやすいということが一番オススメの理由です。

スクレイピングというWeb上から自動でデータ集計するようなこともpythonでは可能だったりするので、興味がある方はスクレイピングについても調べてみるとよいかと思います。

※スクレイピングは禁止されている場合もあるため、実施する際には要注意の上、自己責任でお願いいたします。

※各サイトの利用規約などで言及されていることもあるため、必ずチェックするようにしましょう。

 

プログラム言語はエンジニアだけの専売特許である時代は終わり、これからは「ディレクターこそ」プログラムを使って作業効率化をしていくことが必要であると思います。

私自身もまだまだ知らない知識も多い状態ではありますが、日々の業務をほんの少しでも効率化することを念頭においています。

 

この記事が少しでもお役に立ちましたら幸いです。

-効率化

© 2024 モニブロ